がんの治療とお金
がんになるとお金が高額にかかるのではないかと心配される方も多いのではないでしょうか。がんの場合でも他の病気と同じく、公的医療保険や支援制度により負担が軽減されるしくみがあります。標準的な治療(検査代、入院料、手術代、放射線治療費、薬代など)については公的医療保険が適用となります。それ以外にかかるお金としては、先進医療や差額ベッド代、入院時の食事療養費、入院・通院時の交通費などがあります。
利用できる制度と相談窓口
表のとおり
傷病手当金の制度改正について
傷病手当金は被用者保険(全国健康保険協会、健康保険組合等)の被保険者本人が病気などで休職した際の生活保障です。これまでは支給期間が「支給開始日から1年6か月間」でしたが、令和4年1月から「実際に支給された期間が通算1年6か月分」に改正され、支給開始後に復職された就労期間は日数の算定から除外されるなど、治療と仕事の両立の観点から、より柔軟な所得保障ができるようになりました。
どこに相談したらいいのかわからないとき
がんの治療や療養に必要なお金、利用できる制度などについて「どこに相談したらいいのかわからない」というときには、がん相談支援センターや各医療機関の患者相談窓口・ソーシャルワーカー、地域ではがん在宅緩和ケア支援センター「ういケアみなと」に相談することができます。
「ういケアみなと」では、がんに関する相談を看護師だけでなくソーシャルワーカーも受けています。